◇壁量

「壁量=壁倍率×耐力壁の長さ」で算出され、壁の耐力を長さで表したもの。
例1)
 壁倍率1.0の耐力壁の長さが100cmの壁量
 壁量=1.0×100=100cm
例2)
 壁倍率1.0の耐力壁の長さが200cmの壁量
 壁量=1.0×200=200cm

例3)
 壁倍率2.0の耐力壁の長さが100cmの壁量
 壁量=2.0×100=200cm

例2と例3では、同じ壁量となります。すなわち、高倍率の耐力壁を用いることで、壁の長さを少なくすることができます。


◇壁倍率

■建築基準法の壁量計算の場合
 耐力壁の長さ1mあたりの基準耐力が1.275kN (=130kgf)であることを壁倍率1.0と定義します。
すなわち、壁倍率1.0の許容耐力は、長さ1mにつき1.275kN (=130kgf)となります。

■品確法の壁量計算の場合
 耐力壁の長さ1mあたりの基準耐力が1.96kN (=200kgf)であることを壁倍率1.0と定義します。
すなわち、壁倍率1.0の許容耐力は、長さ1mにつき1.96kN (=200kgf)となります。

注)kN=1000N(ニュートン:SI単位系の力の単位)
  1kgf=9.80665N


◇存在壁量

存在壁量=対象となる壁量の合計
壁量計算は各階・各方向についてそれぞれ行います。ここで、対象となる壁量 とは、2階建の場合、下記の4種類となります。
(1) 2階の張り間方向
(2) 2階のけた行き方向
(3) 1階の張り間方向
(4) 1階のけた行き方向


◇必要壁量

必要壁量とは、水平荷重に抵抗するために最小限必要な壁量 のことをいい、地震力に対する必要壁量と風圧力に対する必要壁量の2つがあります。
■風圧力に対する必要壁量
 壁量計算において、建物立面の見付面積に規定の係数を乗じることにより算出されます。
■地震力に対する必要壁量
 壁量計算において、階の床面積に規定の所要壁率を乗じることにより算出されます。


◇偏心

偏心とは、重心と剛心のずれのことをいい、このずれが大きくなるほど、建物は平面 的にねじれながら変形します。
■重心
 建物の重さの中心で、地震力の作用する中心点。
■剛心
 東西、南北方向それぞれの壁量の中心で、地震力に抵抗する力の中心点。


◇床構面・屋根構面

■床構面
 床全体を1枚の梁と考え、横から受ける水平力(地震力及び風圧力)に抵抗し、床を支える耐力壁にこの水平力を伝達させます。
■屋根構面
 床構面と同様に 、水平力に抵抗する屋根全体を1枚の梁(厳密には、屋根に勾配があるため、屋根部分と天井部分の両方に区別 されます。)と考え水平力に抵抗させます。


◇床倍率

 


◇必要床倍率

 



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